■ 炭の基礎知識
炭の正体
炭は無定形炭素でできています。
無定形炭素とは、明確な結晶状態を持たず、コークスなどと同じ種類のものです。
炭の無定形炭素には不純物が多く、実態は炭素質化合物です。
木材は、熱を加えることで刻々と変化しますが、いくら高温で焼き上げても変わらない部分があります。
それは「細胞空隙構造(一般には細孔)」と呼ばれる孔(あな)です。
樹木が土の中の養分を吸い上げて、枝葉のすみずみまでいき渡らせるための管です。
炭のパワーの一つはこの「細孔」にあります。
微細な孔に様々な化学物質やにおいの元となる成分が取り込まれ、デコボコした孔の表面に吸着するのです。
炭が脱色剤・脱臭剤・水質浄化剤の役割を果たす理由も、炭が多孔質構造だからです。
木炭の表面積は、たった1グラムで約200〜250平方メートルもあります。